昔のファイルを整理していたら、卒業論文のPDFはあるのに修士論文のPDFがないことに気が付いた。
しかも、texのソースファイルもない。幸い、texのソースファイルを管理していたcvsrootのフォルダ一式は見つかった。
というわけで、tex環境をインストールし、cvsrootから引っ張り出したtexファイルを組版してみた。
texのインストール
まだこのページがあることに驚きつつ、W32TeXをTeX インストーラ 3で何も考えずにインストール。
当時はdvioutとかghostscriptとかインストールが面倒だった気がするけど、数クリックでインストール完了。
texファイルの取り出し
当時、cvsでバージョン管理していたのはうっすら記憶が残っていたので、cvsrootのバックアップファイルをのぞいてみたらmasterthesisというリポジトリがあったのでこれをチェックアウトしてみることに。
ところが、Windowsでcvsを使えるようにする方法が全く分からず、わからずというか面倒くさそう、ということがわかり、FreeBSDマシンでパッケージでcvsを入れ、そこで取り出してみた。
% cd ~/work/cvs % cvs -d ~/work/cvs/cvsroot co masterthesis
できたmasterthesisフォルダをWindows PCにコピー。
コンパイル
コンパイル手順はMakefileに記載していたのでのぞいてみた。
PLATEX = platex BIBTEX = jbibtex DVIPS = dvipsk DVIPDFM = dvipdfm SED = sed RM = del
このあたりのコマンドを使っていたらしい。インストールしたC:\w32tex\binにはそろっている。
ターゲットがpsになっていたが、ほしいのはpdfなので、デフォルトターゲットをpdfに変えてmake。
が、subfigure.styがないとエラー。こちらにズバリの方法が載っていたので参考にさせていただいた。つまり、ここからsubfigure.zipをダウンロードし、展開。
> latex subfigure.ins
でsubfigure.styができるので、C:\w32tex\share\texmf-local\tex\latex にコピー。
そして、改めてmake。
PDFはできたが図がずれまくり。どうやらdvipdfmがよくなかったらしく、dvipdfmxに変え、texファイルもdvipdfmxを使うように設定。変えたのは2か所
Makefile: DVIPDFM = dvipdfm ↓ DVIPDFM = dvipdfmx thesis.tex: \usepackage[dvipdfmx]{graphicx} % [dvipdfmx]を追加
もう一度 make。今度は図が正しく配置されるようになった。
ただ、手元の紙のものと比べるとページ数が違う。行間が微妙に違うのか、章の終わりの方で改ページが入ったり入らなかったりしているようだが、直し方がわからない。
thesis.styにもこんなコメントがあり、当時のファイルを再現させたいところではあるが、中身重視ということでこちらはあきらめた。
%% thesis.sty 学位論文用スタイルファイル (省略) %% (3) スタイルファイルは「他力本願」でまったく問題ないので, %% このスタイルファイルをそのまま使ってくれてまったく問題なし. %% つーか,スタイルファイルいじるなら,本文の内容を考えろ.